「いよいよキックオフ! 子ども・子育て支援新制度」アピール文を子ども・子育て会議に提出。
2014/06/02
5月24日(土)に、大妻女子大学千代田キャンパスで開催したにっぽん子育て応援団結成5周年記念フォーラム「あれから5年 いよいよキックオフ! 子ども・子育て支援新制度」で、財源確保を含めた子ども・子育て支援新制度のさらなる充実のために「いよいよキックオフ! 子ども・子育て支援新制度」アピールが採択され、週明け26日の国の子ども・子育て会議に提出いたしました。
もっと子育てしやすい社会の実現を目指して、今後も活動していきます。応援を、よろしくお願い申し上げます。
アピールの全文は以下のとおりです。
「いよいよキックオフ! 子ども・子育て支援新制度」
アピール
2014年5月24日
にっぽん子育て応援団
にっぽん子育て応援団が5年間訴え続けて来た「子ども・子育て支援にもっと財源投入を!」との願いは、税と社会保障の一体改革の中で「子ども・子育て支援新制度の創設」という形で具現化されることとなりました。平成26年4月1日には消費税が8%に引き上げられ、子ども・子育て支援の量と質の拡充に充てるよう、3000億円が計上されました。すでに新制度は始まっていると考え、ここに「いよいよキックオフ! 子ども・子育て支援新制度」アピールを行います。
【にっぽん子育て応援団の考える目標】
すべての子どもたちが、家族の愛情に育まれ、
また、子ども同士の積極的な関わり合いの中で、
そして、地域や社会の多くの大人の慈しみの中で、
心豊かに成長できる環境を保障すること
【目標実現のためのにっぽん子育て応援団のアピール】
1 思い切った財源投入を
子ども・子育て支援新制度の「量の拡充」と「質の向上」にかかる費用として試算された金額は1兆円超です。全国どこで生まれ育っても必要な支援が、すべての子どもと子育て家庭に行き届くしくみを実現できるよう、税と社会保障の一体改革によって確保される0.7兆円に加え、さらに必要となる財源の確保実現に向けた継続的な取り組み、大きな政治の決断を求めます。
2 自治体の責任において、地域主体の子育て支援の実現を
本年4月からの消費税8%引き上げを踏まえ、新制度の先取りとして保育緊急確保事業もスタートしました。各自治体においては、地域主体の子育て支援の実現を目指し、多様な子育て支援の充実に向けた取り組みを加速し、責任をもって着実に実施してください。
3 人生のスタート時期に手厚い支援を
妊娠・出産期からの、すべての子育て家庭への支援が不十分です。ひとり親家庭、障がい児を育てる家庭、経済困難を抱えている家庭など、それぞれの家庭の状況に合わせたこまやかな支援が求められています。国においては、必要な予算を確保するとともに、各自治体においては、就学前の幼児教育・保育のみならず、妊娠・出産期からの切れ目のない多様な子育て支援や、地域子育て支援拠点事業、一時預かり事業などの地域子ども・子育て支援事業を、確実に実行してください。
4 主体的な子育てができるよう、利用者支援の充実を
どのような状況にあっても主体的に子育てができるよう、ひとり一人のニーズに合わせた支援の実現のため、国においては、必要な予算を確保するとともに、各自治体においては、子育て家庭に身近な場所に「利用者支援の専門職員配置」を充実させてください。
5 働き方の抜本的見直しを
ワーク・ライフ・バランスを進め、長時間残業が当たり前という働き方の常識を抜本的に改革し、男女ともに、子育てをしながらキャリアアップし活躍できる社会づくりのため、地方自治体および企業に対し、次世代育成支援行動計画の策定・推進を求めます。
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